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ポストワーク

Posted by thattori43 on 11.2015 レンダラー   6 comments   0 trackback

私の場合、作る絵はブログやtwitterに貼ったりPinterestでストックしたり、時にはギャラリーに投じてみたりといった感じで活用してるのですが、この中でもギャラリーに相当する様な場所に投じてる3DCGのレンダ絵は100%ポストワークを入れています。
ブログ、twitter等に投じてる絵はこの限りでは無いのだけど、レンダリングをした絵にはほぼ間違いなくポストワークが入っていると考えて良いです。

今更説明するまでも無いのですが、ここで言うポストワークとはレンダリング結果である画像に対してPhotoshopの様な画像処理ソフトを使って画像に深みを加える処理の事を言ってます。

私の3DCGの絵作りの中では、ポストワークありき。ポストワークする事を前提に考えてレンダリングをしているのでレンダリング、ポストワークが1組となって不可欠な工程となっております。

中にはポストワークを一切しないといった方もちらほら見かけますし、実際にコメントで「ノーレタッチ」とか記述されてる絵も結構見かけます。
個人的にはこれに関してどうこうといった意見は特に持ち合わせてる訳では無く「あっ、そう」といった感じで軽い認識で読み流してます。
CGの作成工程は人それぞれであって、そもそも結果としての絵が全てであって、見る人にとってはポストワークが入っていようが入っていまいが、そんな事はどうでも良い事だと思っている。

ただ、中にはノーレタッチを美徳、レタッチは邪道と捉えた様な意見にベクトルの掛かったコメントを書いてる方もごく稀に見かける。

そもそも私の中ではレンダリングとポストワークを絵作りのプロセスとしても技術的処理内容としても、その捉え方として明確に区別していない。
どちらもモニタで表現出来る8bitの色空間へのトーンマッピング、ガンマコレクション等、使用するソフト、手順の違いこそあれ、同様な色演算処理と広義に捉えているし、それをレンダラでやってるかPhotoshopでやってるかの違いでしか無い。
因みに、もっと言うと、私の使ってるMODOではMODO上でポストレンダの画像調整をして、その結果をワンクリックでレンダー設定、ライトにフィードバックさせる事が出来るよ。(多分、他の3Dソフトでも出来るよね。)


レンダリングとPhotoshopでは処理の重みとしてそれに費やさなければならない時間が全く違うので「ノーレタッチでよく頑張ったね。^^」みたいに労いをする事は良いだろう。だけど、レタッチを邪道と捉えた非難めいたコメントを見たときにはカチンと来るし大人気なくも逆に攻撃してやりたくなる衝動に駆られる。

そんな場合は、

「じゃあ、あなたのその絵はポストワークしてもそれ以上良くはならないんだね?」

みたいに皮肉ってやろう。 

因みに、私がこれで非難を受けた訳では無いし、人が直接非難を受けているのを見た訳では無いけど、明らかにこういった負のベクトルが読み取れるコメントを何度か見かけてるのでいつかコメントしておきたいと思ってた事をヤンワリと書いてみた感じ。

さて、本題。 

ところで私の中ではポストワークは水物に近い。

ポストワークによって出来上がる結果はその絵を作った時期、その時の気分によって大きく変わるし、やったレタッチを1度白紙に戻して2度行うと完全に1度目の行為を再現する事は殆ど出来ないです。
DOF挿入、特殊ブラシで効果の描き込みなんてのもやるし、場合によっては歪みフィルタやパペットワープなんかで絵の中の形状そのものを変形させてしまう事もたまにはあります。
画像のトリミングもポストワークでする。実際の生レンダリング画像のカメラ画角は少し広めに取っておいてポストワーク段階でバッサリ切り落とす。
実際に構図の黄金比みたいな学問があるのかも知れないのだけど私は知らない。 自分の見た目で良いと思われる画角、アスペクトでバッサリと切り出す。
数pixel単位で目分量で切り落とすので私の最終的な絵はいつも例えば縦1066 pix 横 1481pixといった感じに半端な数字になっている。

ポストワークの中でも最も重みを置いているのは色味の決定付け。
モニタの表示できる色空間の中で絵がより自然な光源を得てるかのように見せ、またイメージを自分の理想通りに仕上げる模索作業なんだけど、これがまた人それぞれ、千差万別な好み、感性がある様に自分の中でも出来の塩梅はその時の気分によって大きく左右される。
ポストワークでこれをしているのでレンダリングにおいては階調、色相を確保しつつも多少(あるいは結構)トーンを低めに抑えて暗めにレンダリングしている。ダイナミックレンジの高域にポストワークでの伸び代を作っておく様な感じかな。

絵で1例を挙げてみるとこんな感じ。
post_work2.jpg

トーンカーブ、カラーバランスいろいろ調整を駆使してその時の自分の感じる「自然な採光、自然な陰影、理想とする色味なんかを模索する訳だね。
私はレンダリングでライティングのドラフトが出来たらまずは1発ドラフトレンダリングを実行して直ぐ様photoshopへ持って行ってポストワークでの理想とする最終解が得られるか? みたいな施行を行ってから再びレンダリングでのファインチューニングをするみたいな感じのフローを取ってます。
微妙な調整をしてるので時には最終候補となる結果が3枚も4枚も溜まってくることもある。
どれもが自分の中で正解に見えたり不正解に見えたりする中で最後の1枚をピックアップするわけだ。
工程としては、このポストワークは絵作りの中で結構好きな部分でもあるかな。いや、かなり好きかも。^_^

レンダリングは内部処理としてはモニタのダイナミックレンジを遥かに超えたHDRで計算をやってて結果としてトーンマッピングでLDRに圧縮するのだけど、レンダラに任せて自分たちが自然界で感じる光を自然に見える形でこのLDRで再現するのは経験的にはなかなかそれほど容易では無いですね。
ノーレタッチで仕上げたと言われたらそれはそれで「すごいなぁ」と思うのも私の中では一理あるなあと素直に認めます。

まあ一応、ポストワークは私の中ではリアリティと言うよりは自分が美しいと感じるバランスの模索という行為になりますね。^^
「リアルイコール美しい」と直接的に結びつくと思ってないし、閲覧者がそれを見るモニタ環境なんかもどうなってるのかわからない。
そもそも好み、感じ方も人それぞれ違うだろうし、それは同じ人でも日々刻々と変わっている感じだろうね。

ブログの内容、共感できるものがありました。
確かに「ノーレタッチ至上主義」みたいな風潮を感じます。

その為「レンダリングに○○時間」とか…無駄に高画質な物を作っている人を見受けます。あれは単なる時間の無駄だと私は思います。

確かに、モデルで失敗箇所があって、直すのが面倒でレタッチ修正することも多々あるのですが…(^^;

thattori43さんはモデルを綺麗に作られているので、そういった事でレタッチすることは少ないかもしれませんが、モデルで直すのがどうしても困難なところってあると思うんですよね…

3DCGソフトのレンダリング機能は確かに高性能だと思いますが、必ずしも現実的な世界を再現しているとは思えません。それに最終的には作品となるわけですから、個性も必要かと思います。個性を出せるのはレンダリングだけではないので、そこの駆け引きなどがオリジナリティを上手に出せるかどうかになるんだろうと思います。

クオリティの高い駄作にならないように私も日々努力をしたいと思います(^^;
2015.01.12 21:29 | URL | 喜多川春望 #5A191wcY [edit]
喜多川さん 明けましておめでとうございます。

お久しぶりでございます。ブログ、a-sideの人体モデリングコミュニティ共に拝見させて頂いておりますがお変わりはありませんでしょうか。^^  
a-sideの方では喜多川さんの過去の作品がばっさり消えてたりするのでこれも気になっておりました。
何か心境の変化でも?

ブログの方、お越し頂きありがとうございます。
私の方は相変わらず、ここのところはスカルプトの落書きばかりやってて絵をほとんど作ってない状況です。
何か確たる物を作りたいといった衝動、欲求が出てくるのをじっと待ってる状態でしょうか。^^;

レタッチの話は自分でも今更感が少しあって。。書いたものか、あるいはどういう書き方をするかみたいな葛藤があったのですが、3DCGを初めて4年間、寡黙にやってて感じてた事とか意見なんかを今回のポストワークに限らず1度、私1個人の考えとして徐々に残していこうと思いました。

3DCGに限らず、イラストなんかもそうですが、絵全般に渡って言えることは初対面、一瞬のパット見で受ける印象がかなり重要で、これで全てが決まると言っても過言では無い気がします。
サムネのままスルーするのもこれで決まる、興味を持って観てもらえるかもこれで決まる。
ギャラリーなんかは多くの人に絵を観てもらう事が主目的だから、少なくとも今の自分の感覚で良いと思えるコンディションの模索ってのは重要ですね。 観てもらって初めて作品と呼べるのだから。

ああこの人、ポストワークしないのかなぁ。。 すれば良いのになぁ。。 と思う絵も多く見かけるので一応、喚起の意味合いも込めて。^^
2015.01.13 12:11 | URL | thattori43 #- [edit]
thattori43 様 こんばんは(^^

ポストワークですが、上手くできると効果が大きいですよね。

>3DCGに限らず、イラストなんかもそうですが、絵全般に渡って言えることは初対面、
>一瞬のパット見で受ける印象がかなり重要で、これで全てが決まると言っても
>過言では無い気がします。

thattori43 さんの仰られるとおり、私もそう感じます。
最終的な結果(絵)が見る人の心をどこまで動かすことが出来るか!
が大切なのだと思います。

3Dと2D、それぞれ得意な分野があるのですからそれぞれの良い点を生かして
一つの絵を完成させる事が出来れば更に良い結果が生まれるのではないでしょうか。

ただ、両方の技術を持ち合わせていればのお話ですけどね~・・・^_^;
私は、2Dも描いてはいたのですが、まったく上手くないのでレタッチすると
完成が遠のくことが多いです。上手い方が羨ましいです。^_^;
かと言って3Dだけでは表現しきれない部分もありますし・・・。(苦笑

昨年末、DAZ で、deviney 氏の「Ron'sブラシ」の超安売りをしていたので
大人買いをしてしまいました。(-_-;)←赤札に弱い(笑

現在は、ライティングやレンダリングの勉強のため、なるべくレタッチせずに
どこまで行けるか試してみたいと思ってますが、なかなか難しいですね。(^^ゞ
2015.01.18 20:58 | URL | Wing-Ao #qbIq4rIg [edit]
こんばんは、wing-Aoさん^^

a-sideの方、観てます観てます。今年既に3枚ですよね。 流石に飛ばしてますね。^^

レタッチって実際のところ結構個性出る工程だと思いますね。 レタッチは多分、それなりに論理的というか技術的手法が結構確立されてていろんなチュートリアルを見る事が出来ますけど、同時にその人のセンスというのも結構垣間見る事が出来ますね。 
多少リアルからは遠のいても絵としてなんらかの強烈なインパクトが出ると良いな〜。。みたいな感じでいつも調整してたりします。^^

Ron'sブラシは私も結構持ってますね。^^ 私もセール時なんかに買いました。色々持ってるのですけど、実際に使うのは定番中の定番が多いですけど。 複雑な物は使いところも難しくて、なかなか商品のプロモの様にはいきません。^^;
DAZ, レンダロはwish listに突っ込んでおいてセールで底値で買うというのがやはり常套手段ですよ。
Ron'sは普通に買うとそこそこよいお値段しますしね。^^

今日、twitterの方でhisayanさんが第九回和風展の公式な告知をされました。3/1〜3/22が投稿期間らしいです。
ちょっと憂鬱になりました。^^; ネタが〜〜。 和風って難しいな〜。
2015.01.18 22:07 | URL | thattori43 #- [edit]
thattori43 さん こんばんは(^^

確かに3つも投稿しちゃいましたね。
追記分とブログの分を入れると更に作っていたりして・・(^^ゞ(笑

レタッチは本当に個人のセンスが出ますね。
同じようなレタッチをしても筆の入れ方が人によって違ってきますものね。
そんなところが面白いのだと思います。(^^

それに、作品を作っていると、リアルだけではどこかに物足りなさを感じるときもあると思います。
そんなときはレタッチで思い切り描画表現を変えるのもイイですね!

やっぱり thattori43 さんも Ron'sブラシ は愛用されているのですね。(^^
2D 専門じゃないので、私も実際に使うのは限られてきちゃいます。
チョッと買いすぎたかな。 ^_^;

DAZ, レンダロ の wish list は詰め込みすぎて、現在、用途目的を果しておりません。(-_-;)
一度全部消さないとダメですね!(^^ゞはははっ

第九回和風展の公式な告知があったのですね!(#^.^#)
よし!がんばろ~ヽ(^o^)丿♪
2015.01.21 02:35 | URL | Wing-Ao #qbIq4rIg [edit]
こんばんは、 wing-Aoさん^^

>>それに、作品を作っていると、リアルだけではどこかに物足りなさを感じるときもあると思います。

これ、私の中での大きいテーマの1つです。 リアルとはなんぞや? と。^^
広告の様な写真媒体ってほぼレタッチが入ってますし、レタッチ職人という職業もいますもんね。
出来るだけリアルな絵を作りたいと思う反面、自分の中でもリアルの定義がかなり曖昧。
いろんなメディアを見てるという事もこの曖昧度と増長させてるような感じです。
TVドラマなんかのセットの室内シーンなんかも結構混乱を招く要因。 
実物をカメラで撮っててもそれを照らしてる照明が視聴者前提ってのもよくあって、こういうので感覚がマヒして来たり。^^;

和風展って本当に難しいですねぇ。。 昨年は5枚くらいレンダリングして、4枚ボツで1枚「あまちゃん」だけ投稿しようと思ってたんだけど、ちょっと寂しいなと思って結局はるさんの町家を使った1枚をボツから復活させて投稿した感じです。^^;
もうネタがありません。。^^; 今年はなりふり構ってられないかなぁ。。。 と思ってます。^^;
 多分、2月はあっという間に過ぎるのでモデリングするなら早くから始めないとな〜と思ってはいるのですが。。。^^;
wingさんの昨年の物は2枚ともストーリー性を感じて良かったです。^^
2015.01.21 16:26 | URL | thattori43 #- [edit]


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Author:thattori43
使用機種: Mac pro(MB535J/A)
趣味でCGやってます。

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